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PTH触媒を用いるアリールエチルアミンの位置選択的合成
Juiらは,アリールエチルアミン誘導体の新規合成法を報告しています。この反応は,10-フェニルフェノチアジン (PTH)とシクロヘキシサンチオール (CySH)の協奏触媒により,SET-HET経由で進行します。すなわち,ヨウ化ベンゼンにこれらの触媒を作用させることでアリールラジカルが発生し,ラジカルが保護ビニルアミンへ付加します。この反応は,電子供与性および電子求引性置換基をもつヨウ化アリールいずれにも適応でき,しかもビニルアミンのベータ位に選択的に反応します。また,この反応は重金属フリーで進行します。アリールエチルアミン構造は生理活性物質中に多く見られるため,この手法は創薬化学や,医薬品開発研究に利用されることが期待されます。
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文献
- Catalytic Strategy for Regioselective Arylethylamine Synthesis