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不斉Michael付加反応に用いられる有機触媒

ジフェニルプロリノール誘導体である化合物1および2は林-Jørgensen触媒とも呼ばれ,様々な不斉反応に用いられています。例えば林らは,ニトロアルケンとアルデヒドとの不斉Michael付加反応を報告し,高いジアステレオ選択性およびエナンチオ選択性でsyn付加体を得ています1)。また,彼らはこの反応を鍵反応としてリン酸オセルタミビルの短工程合成を報告しています2)。さらに,Jørgensenらは,タンデム型Michael付加/分子内Morita-Baylis-Hillman反応を報告し,シクロヘキセノン誘導体を得ています3)。この他,1および2は天然物の不斉全合成でも多く用いられています4)

M3072_H1655

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