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トリフルオロメチル銅等価体の調製に使用可能な前駆体
フェニルトリフルオロメチルスルホキシド (1)は,トリフルオロメチル銅等価体の前駆体として用いられています。1に塩化銅(I)とカリウムtert-ブトキシドを作用させると,トリフルオロメチル銅等価体(2)が定量的に生成します。2の構造は19F-NMRにより示唆されており,Et3N・3HFの添加で安定化されます。2はアリールハライド,末端アルキンおよびアリールホウ酸と反応し,トリフルオロメチル化体を与えます。トリフルオロメチル基に代表される含フッ素官能基は,生理活性や機能性の向上に重要です。そのため,1を用いる本反応は,トリフルオロメチル基を導入する手法の一つとして今後の応用が期待されます。
関連製品
文献
- Copper-Mediated Trifluoromethylation Using Phenyl Trifluoromethyl Sulfoxide