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昆虫が太陽光発電するために利用する天然色素

プテリジンは4つの窒素原子を含む二環性ヘテロ環化合物の総称で,2-アミノ-4-ヒドロキシプテリジンは特にプテリンと呼ばれ,その誘導体は多くの生物中に見られます1,2,3)。6位に長い側鎖が付いた構造のプテリンは“conjugated”プテリンとして区分けされており,ビタミンB9として知られる葉酸や,葉酸代謝拮抗剤のアミノプテリンメトトレキサートなどがあります。一方,側鎖の短い構造の“unconjugated”プテリンとして,バクテリアルシフェラーゼによる発光色をブルーシフトさせる色素の基本骨格ルマジンや,芳香族アミノ酸モノオキシゲナーゼの補酵素であるテトラヒドロビオプテリンなど多くの化合物が報告されています。

キサントプテリンは1925年にH. Wielandらによってチョウの翅の黄色色素として単離された“unconjugated”プテリンで4),1940年にはその構造が決定されました5)。 キサントプテリンは,哺乳類の体内でグアノシン三リン酸(GTP)からテトラヒドロビオプテリンを経由して生成される代謝物で,尿中にも見られます6,7,8)

驚いたことにオリエントスズメバチはこの天然色素のキサントプテリンを最大限に活用しています。M. Plotkinらの報告によると,オリエントスズメバチは太陽光を浴びることでキサントプテリンを含む黄色の表皮部位で太陽光発電しており,活動エネルギーの一部としているとのことです9)

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