Maximum quantity allowed is 999
Biotin-LC-LC-NHS(製品コード:B6096)とBiotin-PEG2-NHS(製品コード:B6097)は,リンカー部位とN-ヒドロキシスクシンイミジルエステル部位 (-NHS)を有するビオチン化試薬です。N-ヒドロキシスクシンイミジルエステル部位はタンパク質中のアミノ基 (-NH2)と反応してアミド結合を形成するため,各製品をタンパク質と混合するだけでビオチン化が可能です。2mg容量のものを5本セットにしていますので,秤量の手間が省け,1本ごとに使い切りできます。
製品
使用手順
ご使用には10 mMのビオチン化溶液をおすすめします。
目的サンプルのビオチン化には,その15倍モル量のビオチン化試薬をご使用ください。
以下の式で,10 mMビオチン化溶液の量を計算できます。
例:2 mgのIgG (分子量150,000)のビオチン化の場合
2 [mg IgG] x 10-3 [g/mg] x 1/150,000 [mol/g] x 15 [倍量]
= A [µL of 10 mMビオチン化溶液] x 10-6 [L/µL] x 10 [mmol/L] x 10-3 [mol/mmol]
A = 20 [µL of 10 mMビオチン化溶液]
使用方法:
- 各製品を室温に戻す
- 2 mgのB6096を350 µLのDMSOまたはDMFに溶解する,もしくは2 mgのB6097を400 µLのPBSに溶解し,10 mMのビオチン化溶液を準備する。
- 目的のサンプルをPBS 等のバッファ(*)に1-10 mg/mLの濃度で溶解する。
- 上記で計算した10 mMビオチン化溶液 A µLを加え,30分室温で反応させる。
- 未反応の試薬を脱塩カラム等で,もしくは透析法を用いて取り除く。
*注意:目的のサンプルをバッファに溶解する際,アミノ基を有するもの(トリスなど)のバッファのご使用は避けてください。
使用例:B6096を用いた抗体のビオチン化
B6096を用いてMouse Anti-Human IgG Fc 抗体(製品コード:M2977)をビオチン標識した例をご紹介します。
使用手順:
- B6096 2 mgを室温に戻し,350 µLのDMSOに溶解させて10 mM Biotin-LC-LC-NHS溶液を準備する。
- M2977の1 mg/mL 溶液 500 µL(M2977として0.5 mg)に,10 mM Biotin-LC-LC-NHS溶液を10 µL加える。
- 室温(25℃)で30 分反応させる。
- 透析法で未反応の試薬を除去する。
同様の方法で他社のBiotin-LC-LC-NHSを用いてM2977をビオチン標識し,活性を評価しました。
B6096によりビオチン標識された抗体は,他社製品によるものと同等以上の活性があることが示されています。
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