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酸化 [合成試薬]
酸化反応は,対象とする物質が電子を失う化学反応のことで,酸素との化合や脱水素反応が例とされる有機化学における最も基本的な反応の一つです。特に,アルコールの酸化によるアルデヒドやケトン,あるいはカルボン酸の合成に多用されています。古くから酸化クロム(VI)や過マンガン酸カリウムなどの重金属化合物が利用され,ことに酸化クロム(VI)はJonesやSarettによる酸化力の制御の報告1)により多用されてきました。さらにCollins試薬2),PCC3),PDC4)と改良され,多方面に利用されています。一方,有害な金属を含まないDess-Martinペルヨージナン5),向山酸化剤6)やオキソアンモニウム塩7)が開発されています。また,テトラプロピルアンモニウムペルルテナート(TPAP)8)やTEMPO9)などの酸化触媒の存在下,安価な次亜塩素酸ナトリウムや分子状酸素を用いる酸化反応も報告されています。以下では,酸化反応に使用される代表的な酸化剤や触媒を分類しています。
多くの酸化剤は可燃物との混合,熱,衝撃,摩擦などにより,燃焼または爆発の危険性があります。ご使用から保管,輸送,廃棄に至るまで,保護具の着用など十分な安全対策と,細心の注意のもとにお取り扱いください。
参考文献
- 1) a) K. Bowden, I. M. Heilbron, E. R. H. Jones, B. C. L. Weedon,J. Chem. Soc. 1946, 39
- b) Review: S. V. Ley, A. Madin, Comprehensive Organic Synthesis 1991, 7, 253.
- 2) J. C. Collins, W. W. Hess, F. J. Frank, Tetrahedron Lett. 1968, 9, 3363.
- 3) E. J. Corey, J. W. Suggs, Tetrahedron Lett. 1975, 16, 2647.
- 4) E. J. Corey, G. Schmidt, Tetrahedron Lett. 1979, 20, 399.
- 5) a) D. B. Dess, J. C. Martin, J. Org. Chem. 1983, 48, 4155.
- 6) J. Matsuo, D. Iida, K. Tatani, T. Mukaiyama, Bull. Chem. Soc. Jpn. 2002, 75, 223.
- 7) Review: J. M. Bobbitt, TCIメール 2010, number 146, 2. [PDF]
- 8) a) W. P. Griffith, S. V. Ley, G. P. Whitcombe, A. D. White, J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1987, 1625
- 9) a) O. L. Lebelev, S. N. Kazarnovskii, Zhur. Obshch. Khim. 1960, 30, 1631.