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DNAメチル化の指標ヌクレオシド / Indicator Nucleoside of DNA Methylation
No.148(2010/10発行)

DNAメチル化が生体へ及ぼす影響は,動植物のエピジェネティック(遺伝子修飾後に生じる影響)の指標とされています。CpG(シトシン-リン酸-グアニン)サイトのシトシン残基の酵素的メチル化により生成する2'-デオキシ-5-メチルシチジン(1)は,多くの真核細胞DNAの遺伝子発現調節で中心的な役割を演じている微量成分の一つです。近年,発がんプロモーターから生成するメチルラジカルによってもメチル化が起こることが報告されています1)。また,1の酸化はDNA損傷との関連で関心を集めています2)。細胞中のDNAを加水分解して得られるヌクレオシド中の1のHPLCやLC-MSによる測定により,細胞のDNAメチル化度の検出が行われています3)。
文献
- 1)Cytosine C-5 methylation by methyl radicals generated by tumor promoters
- 2)Oxidation studies of 2’-deoxy-5-methylcytidine
- 3)Analyzed of 2’-deoxy-5-methylcytidine in cells
- a)M. Mizugaki, K. Itoh, T. Yamaguchi, S. Ishiwata, T. Hishinuma, S. Nozaki, N. Ishida, Biol. Pharm. Bull. 1996, 19, 1537.
- b)Z. Liu, S. Liu, Z. Xie, W. Blum, D. Perrotti, P. Paschka, R. Klisovic, J. Byrd, K. K. Chan, G. Marcucci, Nucleic Acids Res. 2007, 35, e31.
- c)A. A. Magaña, K. Wrobel, Y. A. Caudillo, S. Zaina, G. Lund, K. Wrobel, Anal. Biochem. 2008, 374, 378.
- d)M. Münzel, D. Globisch, T. Brückl, M. Wagner, V. Welzmiller, S. Michalakis, M. Müller, M. Biel, T. Carell, Angew. Chem. Int. Ed. 2010, 49, 5375.
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