近年,椎名らは脱水縮合剤1あるいは2の存在下,ほぼ当量のカルボン酸とアルコール,アミンから,対応するエステル,アミドが収率良く得られることを報告しています1,2)。
1はルイス酸性条件下で,2は塩基性条件下で効果的に機能します。そのため,1,2を選択することで幅広い基質に対応することができます。
Maximum quantity allowed is 999
注文本数を選んでください。
有用なラクトン合成法
/ Useful Synthetic Method for Lactones
No.124(2004/10発行)
1および2を用いる手法は分子内環化反応にも応用されています。例えば,1はカビの代謝物セファロスポロリドDのラクトン環構築1b)に,2は海洋バクテリアから単離されたオクタラクチンBのラクトン環構築2b)に利用されています。
1および2は取り扱いの容易な試薬で,また,これらを用いる脱水縮合反応は簡便かつ高収率で目的物が得られます。エステル化,アミド化,特にラクトン環,ラクタム環構築のための有用な脱水縮合剤として大変期待されています。
1および2は取り扱いの容易な試薬で,また,これらを用いる脱水縮合反応は簡便かつ高収率で目的物が得られます。エステル化,アミド化,特にラクトン環,ラクタム環構築のための有用な脱水縮合剤として大変期待されています。
文献
- 1)Condensation reaction by using 4-trifluoromethylbenzoic anhydride
- 2)Condensation reaction by using 2-methyl-6-nitrobenzoic anhydride
- a)I. Shiina, R. Ibuka, M. Kubota, Chem. Lett. 2002, 31, 286.
- b)I. Shiina, H. Oshiumi, M. Hashizume, Y. Yamai, R. Ibuka, Tetrahedron Lett. 2004, 45, 543.
- c)I. Shiina, Tetrahedron 2004, 60, 4729.
- d)I. Shiina, M. Kubota, H. Oshiumi, M. Hashizume, J. Org. Chem. 2004, 69, 1822.
- e)東京化成工業(株), 特開2003-335731.
- f)J. Tian, N. Yamagiwa, S. Matsunaga, M. Shibasaki, Org. Lett. 2003, 5, 3021.
掲載されている情報は,ご覧の「TCIメール」発行当時のものです。ご注文の際には最新情報をご覧ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。