円錐状の構造をとり,種々の化合物を包接するカリックスアレーンは,金属イオンと結合するフェノール性水酸基と,疎水性ゲストを取り込む空洞をつくる芳香環を有しています。カリックスアレーンの水酸基あるいは芳香環を化学修飾し,歪みの少ない強固な円錐構造を形成することや,ゲストと親和性のある置換基を導入することなどにより,ホスト−ゲスト作用を向上させる試みが数多く行われています。
例えば,1の水酸基にホスフィンオキシドを導入した2は,アルカリまたはアルカリ土類金属イオンを抽出することができます1)。長鎖のかさ高いtert‐ブトキシカルボニルメチル基によって修飾された3は,直鎖アルキルアンモニウムイオンを選択的に包接します2)。また,1の芳香環に遷移金属を配位させた4は,アニオン性ゲストを取り込むことが報告されています3)。
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カリックスアレーン / Calixarene
No.113(2002/01発行)

文献
- 1) Extraction and complexation of alkali, alkaline earth and
f-element cation by calixaryl phosphine oxides - 2) Calix[5]arene-based molecular vessels for alkylammonium ions
- 3)Anion binding within the cavity of π-metalated calixarenes
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