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不斉有機触媒
1970年代の初め,EderらとHajosらはそれぞれ独自にプロリンのみを唯一の不斉触媒として用いる分子内不斉アルドール反応を報告しています1)。当時はこの反応が特殊な反応例と考えられていました。その後,2000年にListらがプロリンを触媒とした分子間不斉アルドール反応を報告しています2)。このListらの報告は大いに注目され,この報告が契機となり,不斉有機触媒の研究が活発に行われています。そして,多くの不斉有機触媒が開発され,多方面で応用研究が行われています3)。中村らが開発したヘテロ環を有するプロリン誘導体1もこうした不斉有機触媒の一つで,不斉有機触媒としては高いTONを示し,キラルアルドール付加体を得ることができます4)。
不斉有機触媒は従来の金属錯体触媒と比較し,安定で取り扱いが容易なことや,有害な金属を含まないため環境にやさしい触媒といわれており,さらなる発展が期待されています。
参考文献
- 1) a) U. Eder, G. Sauer, R. Wiechert, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1971, 10, 496.
- 2) B. List, R. A. Lerner, C. F. Barbas III, J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 2395.
- 3) Review:
- a) K. N. Houk, B. List, Acc. Chem. Res. 2004, 37, 487, "Asymmetric Organocatalysis". (special edition)
- b) H. Pellissier, Tetrahedron 2007, 63, 9267.
- c) A. Berkessel, H. Groger, in Asymmetric Organocatalysis - from Biomimetic Concepts to Applications in Asymmetric Synthesis, Wiley-VCH, Weinheim, 2005.
- d) D. W. C. MacMillan, Nature 2008, 455, 304.
- a) K. N. Houk, B. List, Acc. Chem. Res. 2004, 37, 487, "Asymmetric Organocatalysis". (special edition)
- 4) S. Nakamura, N. Hara, H. Nakashima, K. Kubo, N. Shibata, T. Toru, Chem. Eur. J. 2008, 14, 8079.
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