高感度分離分析の手法としてGCやHPLCが多用されており、新たな検出手法や高分離能カラムが開発され、高感度、高選択分離分析が実現されています。そして、その分析対象物質も生体微量成分、微量環境汚染物質と広範にわたっており、今日の微量分析技術発展の一翼をになっています。
一方、TLC(薄層クロマトグラフィー)は反応の進行状況の確認、HPLCの分離条件検討などに用いられており、また、日本薬局方では、オウゴン、オウバク、ダイオウなどの多くの生薬に対してTLCでの確認試験を定めています。このように、TLCは現在でも極めて重要な簡易分離分析の手法として多方面で幅広く利用されています。
TLC分析で得られる情報として、Rf値が挙げられます。この値は、展開条件が同一であれば物質に固有の値で、物質の同定に利用されます。また、呈色試薬を選ぶことにより、選択的な検出が可能です。例えば、展開後、複数のスポットの中からアミノ基を有する化合物を検出したい場合、TLCプレートをニンヒドリン溶液で処理することによりアミノ基を有する化合物のみを呈色させることができます。TLC用の呈色試薬は数多くの種類が報告され、利用されています。TLC分析でよい結果を得るためには、この呈色試薬を上手に選ぶことが大切です。
以下に、代表的なTLCの呈色試薬溶液と対象とする官能基を示します。いずれの呈色試薬溶液も、展開後ただちにご使用いただけるよう調製しております。ぜひ、ご利用ください。
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